演劇
作・演出:本谷有希子キャスト:りょう 佐津川愛美 松永玲子 羽鳥名美子 吉本菜穂子 木野花新婚1ヶ月で夫に逃げられた妻蓉子を演じるのがりょう。蓉子がいびつな献身をささげることになる義母を木野花、義姉を松永玲子を演じ、夏目家の家業である麩焼き場に…
NYLON100℃ 33rd SESSION 『神様とその他の変種』@下北沢 本多劇場作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ昨年あまり冴えなかったのに比べ、2009年はどうやら芝居の当たり年。2007年のベストはケラさんの『わが闇』だったけれども、今年もいまのところのベ…
メッセージは、シンプル。観客へ投げられるボールはストレート。夢の遊眠社時代から野田作品を観ている方々にはもの足りないのかもしれん。でも、野田さんという人はやっぱり時代感を読むのがとってもうまい劇作家なのだと思う。ちょっと説教じみている面は…
2008年ベスト、と言い切ってしまってもよいと思う。コロブチカ「proof」 http://korobuchika.blogspot.com/また、初心に戻って、まっさらな目で芝居を観ようと思えた。1年の終わりに、とてもよい芝居が観れた。本当、ありがとうと言いたい。明日、千秋楽。…
まず、4x1h projectとは「出演者が4人くらいで。 場所を選ばず上演可能な。 質の高い1時間くらいの短編を。 上演するプロジェクトです」と公式サイトにある通り。 http://blog.livedoor.jp/project4x1h/今回は、5月に行われたリーディング公演で上演された6…
2008年8月4日(月)〜8月27日(水) 作・演出:松尾スズキ 出演: 市川染五郎 大竹しのぶ 阿部サダヲ 市川実和子 荒川良々 池津祥子 皆川猿時 村杉蝉之介 宍戸美和公 平岩紙 星野源 少路勇介 菅原永二 ノゾエ征爾 浅野和之 松尾スズキ ストーリー: 女優…
あれよというまに。 友人が演出をやる4x1h project Play #0ってののお手伝いをすることになりそうだよ。 http://blog.livedoor.jp/project4x1h/archives/cat_19941.html てか、なんかできんのか? 確かにえんげきけんきゅうとかしてたけどさー。 5年くらいは…
日本版は観ていない。だから比べることはできない。 だが、明らかなことは、役者がうまいということ。圧倒的にうまい。 あらすじはこう。 あるひとりの善良な男がある日突然マスコミに囲まれる。 殺人犯が妻と息子を人質に彼のマイホームにたてこもったのだ…
演劇ユニット《阿佐ヶ谷スパイダース》率いる長塚圭史のターニングポイントになったといわれる『イヌの日』が初演されたのは2000年。 目下、下北の本多劇場で再演されている。 登場人物は、息子の友人たちを次々に誘惑しては肉体関係を持つ母親、小学校時代…
鈴木忠志の舞台が東京で上演されている。 今回全作品を観ることができたのは、いろんな意味で貴重な体験となったように思う。 昨日「シラノ・ド・ベルジュラック」を観劇。 「シラノ」で痛感したのは、演出家の要求に応えられるだけの身体性、力量のある俳優…
インバルピント「ブービーズ」@世田谷パブリックシアター 妖怪がサーカスの道化師になったかのような個性的なキャラクターたちが登場。舞台奥正面、真ん中にぽっかり空いた穴は、始め赤い満月を思わせる。そこから次々に現われる奇形の登場人物たち。‘サー…
最近ボーっとし過ぎらしい。 先週は予約していたインバルピントの舞台をすっかり忘れていてすっぽかした(最悪だ)。 今日は、開演時間を一時間間違えた(愚かなことに劇場近くでお茶していた)。 よって一番見たかった、ももこん作・演出の作品を見逃した。…
『星の王子様』はミュージカルである。 なのに、唄えない踊れない宮崎あおいをどうしても星の王子様に起用したい理由は簡単で、宮崎あおいは星の王子様だからである。 そんだけ。
http://www.seriseri.com/jikando/ 観劇後の充実感。 良い芝居を見たときに得る充実感。 脚本は青年団リンクの高山さなえ。 上演脚本が欲しくなった、=よい脚本だったということ。 よい脚本を選ぶ演出家は信じられます。>黒澤世莉さん。 お洒落舞台装置と…
三上博史演じるヘドウィグ。去年上演され好評を博した舞台の早速の再演。 昨年の舞台は2004年ベスト舞台de賞と言ってよいくらいの強い衝撃を私に喰らわせた。 初演の印象が強烈過ぎた・・・?? とはいえ。 ヘドウィグの下品さの中に潜む崇高さ。 グロテスク…
トム・プロジェクトプロデュース「カラフト伯父さん」 作・演出 鄭義信 出演 岡田義徳、冨樫真、ベンガル 吉祥寺シアターのこけら落とし公演。演出の鄭は以前に新聞の夕刊でエッセイ書いていたので知っていたくらいで、作品を見たのは実はこれが初。 学生券…
ケラやら長塚やら千葉雅子やら倉持さんやら現代の人気劇作家たちによる脚本。 どのパートがどの劇作家の書いたものだかあてっこしながら見ると楽しい。 理屈とか抜きに楽しかった。 一緒に行った友人たちにはあまり好評ではなかったパーツ(残念ながら長塚担…
相変わらずここの舞台装置&衣裳はスゴイ。 宮沢賢治をやると聞いてどんなものになるのやら想像もつかなかったが、山の手風にうまく料理をしていた、とは思う。 けれどやはりいつもの山の手と比較すると、コトバが、宮沢賢治のコトバが、きちんと身体化され…
http://www.idevian.com/ja/info_idesolo.htm 舞台中に敷き詰められた畳状のシートは赤い肩幅大の赤い枠で四角に囲まれていて、柔道の試合会場と共に日の丸を髣髴させる。ナショナリスティックなものを感じさせる舞台の左奥にはグランドピアノが配置されてい…
一緒に行ったラーメンズをココロカラアイスル友人は、‘舞台をダメにする観客’に心底怒っていた・・・のであるが、それはまあ予想の範疇。 アイドル化し過ぎたためかリピーターが多いためかネタより先にわらうわらう。どこにわらっているのかはかなり怪しい。…
もともとは平田オリザが北海道のアマチュア劇団のために書き下ろした作品。今回実際に盛岡で暮らしながら現地の役者をオーディションして完成させたという盛岡版『隣にいても一人』。 ことばは標準語で書かれている。だが盛岡のイントネーションで語られるた…
阿佐ヶ谷スパイダースのメンバーが一緒に仕事をしていることもあって以前から気にはなっていた劇団、本谷有希子。周りにいる人間が観劇後こぞって面白いといっていた(普通という意見もあったが)こともあって、かなりの期待を抱いて観劇にのぞむ。 で。あま…
何か書かなくてはと思いつつも、うっかり先に読んでしまった劇評が洗脳。特にエグリントンみか氏の劇評を読んだら、私はこれ以上に言語化もできなければ、これ以上に書きたいこともないな、という気がして断念。そういう問題ではないのだろうが。 http://tif…
本書は1998年2月に刊行された戯曲論集『20世紀の戯曲日本近代戯曲の世界』の続編である。近代以降戦前までの戯曲論を収めた前書に続き、本書では戦後から80年代のつかこうへい登場以前までの戯曲を取り上げ論じている。第一部「新登場の劇作家たち」では、戦…