メールの返信までの速度

 ここでは主に携帯のメールについて思い浮かべていただきたい。もちろん常時PCの前に居座って、メールチェックがいつでも可能だと言う人ならそれでよし。基本的には、私自身は、返信がはやい。そこに特別な情緒など入れる間もなく、とりあえず覚えているうちに返信しなくては、とただそれだけだったりする。メールの返信などメール受信に気付いたた段階ですぐにする。だが、当たり前のことだが、意外と他人はそうでもないという事実に突き当たる。

 一般的な印象では(別に科学的証明とか統計があるわけではない)、メールの返信はしばらく経ってから、というのが妥当なようだ。メールを受信した段階ですぐに返信できる状態にあっても、彼らは返信しない。急用のメール、たとえば、「今何処にいる?渋谷で飲んでんだけど来る?」なんて、メールには、おそらく行く気があればすぐに「おー行く行く」とすぐに返信するはずである。


 それでは、いつ返信するのか?5分後か、1時間後か、日付けが変わってからか。そこには微妙なニュアンスが潜み、意味が生れる。たった今狙っているヒトへの返信は、メールを受取った喜びに勇んで速攻返信なんて人間はあまりいないらしい。メールの返信までの速度。それははやければはやいほどその人と親密であるという証にはならない。


 人はすぐにゲームをはじめてしまう。新しいおもちゃを手に入れれば、その新しいおもちゃで。けれど、私はそのルールがわからない。いや、厳密に言うと、ルールがわからないというよりもただただ面倒くさいのだ。単に仲好しになりたいだけなのに、どうして駆け引きせにゃあならんのだ!?

 
 いや、駆け引きしたい時だってある。いずれにせよ、私はその使用法も距離感も全く掴めない。

 
 とかくこの世はメンドクサイ。