野田地図『ハイパー』@Bunkamuraシアターコクーン
メッセージは、シンプル。観客へ投げられるボールはストレート。
夢の遊眠社時代から野田作品を観ている方々にはもの足りないのかもしれん。
でも、野田さんという人はやっぱり時代感を読むのがとってもうまい劇作家なのだと思う。
ちょっと説教じみている面は否めなくとも、現在という時代の観客とどんなボールならキャッチボールができるのか、戦略的といってもよいと思う。
キャストも含め、期待大で臨んだ『ハイパー』。
宮沢りえちゃんが期待以上の収穫!!マジですごいよ、彼女!
若手による新春浅草歌舞伎から、ハイパーと今年はなんだか芝居運がよいみたい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
野田地図『ハイパー』
@シアターコクーン
作・演出:野田秀樹
出演:
松たか子
宮沢りえ
橋爪 功
大倉孝二
北村有起哉
小松和重
田中哲司
佐藤江梨子
コンドルズ
野田秀樹
公演日程:2009年1月4日(日)〜2月28日(土)
コロブチカ「proof」
2008年ベスト、と言い切ってしまってもよいと思う。
コロブチカ「proof」
http://korobuchika.blogspot.com/
また、初心に戻って、まっさらな目で芝居を観ようと思えた。
1年の終わりに、とてもよい芝居が観れた。
本当、ありがとうと言いたい。
明日、千秋楽。
予約は完売してしまっているらしいけれど、是非とも足を運んでほしい作品。
〜下記、公式サイトより公演情報〜
コロブチカ「proof」
【脚本】デイビッド・オーバーン
【翻訳】谷 賢一 (DULL-COLORED POP)
【演出】黒澤 世莉 (時間堂)
【出演】
コロ (柿喰う客)
小谷 真一
こいけ けいこ (リュカ.)
鈴木 浩司
【作品あらすじ】
シカゴのとある寒い冬、天才数学者・ロバートは、彼にとって二度目の世紀の大発見である偉大な「証明」をノートに書き続けていた。それほどの「証明」を、彼は誰にも見せようとしなかったし、誰もそれを見ようともしなかった。なぜなら彼は、気が狂っていたから。
たった一人で彼の身の回りの世話をしていたロバートの次女・キャサリンは、遺稿の整理に訪れた若い数学者・ハルと、ノートの持ち出しを巡って激しく争う。父の書斎をそのままにしておきたいキャサリンと、埋もれているかもしれない新たな業績を発掘したいハル。
やがてキャサリンは、彼女にとって最も重要な一冊のノートを父の書斎から持ち出し、ハルに託す。なぜなら彼女は、……。
【タイムテーブル】
2008年12月25日(木)~29日(月)
【会場】
王子小劇場
東京都北区王子1-14-4 地下1F
03-3911-8259
「王子」駅より徒歩5分。 JR京浜東北線は「北口」、東京メトロ南北線は「4番出口」から。北本通りを直進。「一本堂」という薬屋の少し先、「鑑定倶楽部」というお店の地下です。
メリクリ。
友人がバスを貸し切って‘クリスマスバスツアー’を敢行。
妙齢の男女が世のカップルどもを蹴散らして(?)、東京クリスマススポットを闊歩するさまは圧巻(笑)
というか、恥知らずの面を被った大人に怖いものなし。
いやはや、面白かったな。
六本木も銀座も恵比寿も東京タワーもレインボーブリッジもお台場もそれぞれによし!
家に帰ってみると友人から芝居のお誘いメール。
コロブチカ「proof」
http://korobuchika.blogspot.com/
友人が演出を務める本作品。
彼が最高傑作と自分で言うからには、最高傑作に違いない。
というわけで、観ないわけにはいかんだろ。
メリクリ。
第一次産業。
月のものがやってきたので、強烈な痛みに大掃除を中断し、薬を飲んでふて寝。
‘この痛みを無駄にしないためにも、子を生すぞ’との誓いを今月もまた新たにしつつ。
ちょいと前に内田樹先生のブログで読んだ、養老先生と内田先生の語らいのことを思い出す。
内田先生のブログより拝借。
これからの日本は「第一次産業」を復興しなければならないということ、東京一極集中を止めて、地方にリソースを分散すること、マスでものを扱うのを抑制して、顔の見える関係の中で、手仕事で具体的にものを作りあげること、そういう「地に足の着いた」生存戦略への切り替えが必要であるということをふたりで力説する。
以上、引用。
このところずっと考えているテーマだったので、‘うんうん、そうだよね’と同感しつつ、そう思っている人間から実際に動いていくべきなんじゃねぇの?
というわけで、今後の生存大作戦を「第一次産業」へとシフトする道を本格的に検討していく決意をさらに固くする。
「モノが売れないならつくらなきゃいいじゃん!」×「ご飯は食べないと死んでしまうんだから、つくったらいいよね」=「第一次産業」っていうのは、あまりにも短絡に過ぎるか(笑)?