おくりびと@新宿ピカデリー

「おくりびと」オリジナルサウンドトラック

第32回モントリオール世界映画祭グランプリ受賞作品。

ヒットになっているというので、レディースデーなこともあり混雑を心配していたけれど、好きな感じの混み具合(つまり混んでない)。

終了時刻が遅いし、平日の最終なんてそんなに混まないものなのだろう。

〜あらすじ〜

失業した元チェロ奏者・大悟は、妻と共に田舎へと帰り、ひょんなことから納棺師に。妻に納棺師となったことを隠したまま仕事を続ける大悟だったが、人の死と向き合ううちに、次第にやりがいを見出していく。一方、夫の職業を知った妻は嫌悪感から家を出てしまい…。


主演は、本木雅弘。その妻に広末涼子

本木雅弘演じる主人公の雇い主である納棺師に山崎努

山崎さんが納棺の儀式を行うシーンの所作があまりにも美しくて、やさしさにあふれていて、改めて、よい役者だなぁと実感。

本木雅弘もハマリ役。ちょっとダメで、でも芯があって、みたいな役、ピッタリ。

広末涼子もよかったのだけれど、そもそも彼女の演じていた妻にそんなに感情移入ができないので(納棺師という職業にあれだけの拒否反応を示さなくてはならんこと自体があまり理解ができないのだよー)、妻が夫を見直して、本当に慈しみ合える夫婦として成長していくみたいな部分は、実はあまり私の琴線には触れない。

とはいえ、よい映画だった。

小山薫堂の手がける脚本もよかった。

気付けば映画館でこんなに号泣したの初めてかも?というくらい、いつのまにかつつつぅーっと涙流しっぱなし。

死とはなにか、みたいなことを考えさせられてしまう出来事が仕事も含めて最近多くて、感じるところがあったのも原因だろうけれど、それにしても泣き過ぎだった感が・・・?

とはいえ、うん、やっぱり、よい映画だった。

余貴美子吉行和子笹野高史ら実力派がしっかり脇を固める。

笹野さんが演じていた平田の‘また会おうのう’って響きが、とてもよかった。