『スカイクロラ』@吉祥寺バウスシアター
数週間前に観た本作。
これについて語るのは森博嗣原作読んでからにしようかと思っていたのだけれど、まぁいいや。
戦闘シーンの精緻な描写の雄弁さに比べるまでもなく、物語自体は多くを語らない。
ある意味、サイレント映画を観たような。
語られない空白が語る。
観た後は、ぼんやりとしているのに、裏で脳みそがフル回転している感じ?
以下、ちょっとネタばれ?
主人公の‘キルドレ’であるカンナミ・ユーイチが、‘大人’である敵方のエースパイロットに立ち向かっていくときに発したひとこと、「Ikill my father」(字幕では、「ティーチャーを撃墜する」)が脳裏に残る。
一緒に観た森博嗣好きのはずの連れが、
「なんで戦争しているのかとかキルドレがなんで生まれてきたのかとか、物語の前提がよくわからないねぇ。語る時間がなかったのかなぁ?」
と、大体このような感じのことをいうので、井の頭線で渋谷に着くまで、大人気なくバトルを繰り広げてしまったが。
でも、この作品、もう一回観たらまた違うこといいそう・・・